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2023/10/03ブログ

クレモナ・モンドムジカ 2023

< クレモナ・モンドムジカ 出張レポート >

2023年9月22日(金)から24日(日)にかけて、イタリアのクレモナにおいて国際的な楽器フェア「クレモナ・モンドムジカ」が開催されました。

モンドムジカとは、歴史あるイタリアの国際的な楽器見本市です。
クレモナでの製作家はもちろん、世界中からあらゆるメーカー(楽器、パーツ、ケース、材料…etc)が出展し、ビジネスの出会いの場としても数々の企業が注目するイベントです。
今回は当社もこの年に一度の大規模イベントに参加してまいりましたので、そちらの内容をご紹介したいと思います。

 

実は代表である私 鈴木は、恥ずかしながらイタリアへの出張が今回が初めてでした。
弦楽器専門業者として、本場を間近で見ていなかった私はこの業界では本当に肩身が狭かったです。
(先代の代表含め社員や取引先は何度も訪問していたので、普段からは話は聞いておりましたが。)

3年程前に急遽訪れた代表者交代(故:父→子=私)やコロナ禍、国際問題などがあり、なかなか日本から出ることができず本場の環境を味わうことができませんでした。
そのような経緯もあり、今回の渡伊は非常に楽しみで気合が入っておりました。

 

でしたが、、、

さっそく初日から行きの予約便がまさかの当日に欠航。(恐らく世界情勢の影響。)

急いで替えの便を探し、翌日の羽田空港経由で向かうことになり東京で前泊。
羽田空港にも慣れていなったので、既に異国に来たかのように迷いました。

「羽田空港広すぎっ!」(笑) ←普段、東京へは新幹線の為(という言い訳)

羽田空港

そんなこんなで、早朝に日本を出発してまずは乗り継ぎ先のドイツ(ミュンヘン空港)へ!

13時間のフライトでしたが、あまり機内でも寝られず最悪なコンディションでヨーロッパに到着。

 

と思いきや、さらにドイツでも飛行機の遅延。

結局、現地21時過ぎにイタリア(マルペンサ空港)到着。

そこから荷物やらなんやらしているとあたりは真っ暗で当たり前ですがお店もほとんど閉まっていました。

 

マルペンサ空港

 

ミラノ中央駅に行きたいのですが最終の電車も逃し、本当にホテルに辿りつけるのかわからない不安のまま空港内うろちょろ、、、

なんとかバスを発見し、車内が真っ暗で行き先を間違っていないかという不安と恐怖の中、なんとかミラノ中央駅に23時半頃到着。

 

ミラノ中央駅

 

当然、電車や公共交通機関もない為、(ずるいような気もしますが)タクシーを拾いクレモナまで。
そして、やっとの思いでクレモナのホテルに夜中1時頃到着。

ぐっすり休みたかったのですが、
大阪から弾丸で走ってきたような感覚で、緊張が収まらずその日は全く眠れませんでした。

 

翌朝、、、

朝食会場で日本の取引先と待ち合わせをしていたので合致し、ほっと一安心。
その後、今回の本題であるモンドムジカへ!

 

開場時間に向かい、すでに長蛇の列がずらりと並んでいました。

クレモナ・モンドムジカ
→写真はそうでもなさそうですが本当に並んでいました。

入口に到着し、チケットを見せて入ろうと思うとカバンの大きさに引っ掛かり再度並ぶはめに。
(次回からはもっと小さいカバンで行くことを絶対に忘れません。)

 

そして、ついに中に入ることができました。

モンドムジカ(内観)
(展示会の中の様子)

全てが新鮮な感覚でわくわくが止まりませんでしたが、緊張ながらも数々の製作家と交流し、楽器を拝見しました。
以前にもこのような展示会は日本でも参加しましたが、また違った雰囲気があったように感じます。

いつも日本でも色々な楽器は拝見しておりましたが、直接コミュニケーションをとりながら拝見する楽器もまた新鮮な感覚です。
楽器そのものだけで判断するのではなく、作者の意図によって表現されている部分を理解し、本人の性格やセンスをイメージしながら見るのは一味違った面白さがあります。

根本和音氏
(お世話になっている根本氏と)

 

グイド・レンツェッティ氏
(若手の人気作家、Guido Renzetti氏)

 

ペトコ・ペトコフ氏
(Petko Petkov氏)

非常に奥深く、わたくしはまだまだ勉強が必要ですが、そのような製作家の感覚が非科学的な楽器の音響性や作品性にも表れる部分なのだと思っています。

 

そして、フェア会場を去り、夕飯会場へ。

有名駒メーカーのデスピオ氏に招待いただいたレストランで、すごく美味しいイタリア料理をいただきました。
美味しい椎茸やな~と思いながら食べていましたが、後で「ポルチーニ茸」という高級食材であったことを知り驚愕。

あの時の「お腹いっぱいや~」と軽く言っていた自分を殴りたいです。(笑)

 

写真をお見せしたかったのですが、撮るの忘れていました。

 

それから2日目、3日目とモンドムジカにも行きつつも、現地の職人の工房を訪問し「人・環境・楽器」を目に焼き付けてきました。

そして、夜はおすすめのレストランで食事会を開き、そこでしか聞けない話など親交を深めてまいりました。

 

こちらも一部ですが写真を貼らせてもらいます。

クレモナ

クレモナ博物館

カブリー二工房

ラッザーリ工房

 

食事会

 

写真が少なめで、伝えきれているかわかりませんが、、、 ← 撮るの忘れていました(part②)
旅慣れをしていないもので、帰国後に写真の重要性がわかりました。
次回からは皆さんにお伝えできるようなるべく写真を撮ってきます。

 

今回の出張で色々な方と出会い、私個人的には非常に価値観が広がった旅でした。
関わっていただいた、「製作家、音楽家、取引先、ご協力者」の皆様、本当にありがとうございました。
自分一人ではできなかった体験ができたことに大変感謝申し上げます。

製作者の方の思いやこだわりなど、対面でしかわからないことを伺えて自分にとってかけがえのない財産となりました。
お話を伺ってから、改めて作品を見るとまた違った見方ができるような気がしています。

 

弦楽器の魅力は「作品性・音響・芸術性・歴史・文化など、、、」といろいろな側面があり、その魅力を一言では表せないです。
ですが、これからも勉強を忘れずに、楽器屋として日本の皆さんに喜んでいただけるような楽器探しを追求してまいります。
皆様の好みに合わせた楽器をお届けできるようもっともっと精進してまいります。
他にもたくさんお話したいことはありますが、続きは店頭にて楽器を交えてお話できればと思います。

 

今回クレモナで仕入れた楽器・楽弓などは今秋の10月14日(土)から始まる『鈴木弦楽器 秋の大展示会』でも展示しております。
気になる方は是非ご来店お待ちしております。

 

 

P.S.
往路の内容が濃すぎて、飛行機での情報量が多くなり申し訳ございません。(笑)
次回からは写真含めより多くの弦楽器情報をお届けできるよう努力します。